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その後
次回作のプロット作成中、返事待ち状態で暇なので書いてみた



「A班は正面を、B班は裏を固めて下さい」
『了解』
「C班屋上からの突入準備を」
『了解』
 まどかはヘッドセット・インカムに向かって冷静な声で指令を出す。
 いくつものモニターに囲まれた密室は、司令車の内部。
 強固なチタン合金に守られ、空調までも完備された車内はいたって快適だ。
(皆さん、頑張って下さい)
 直接戦闘に参加しないのは多少後ろめたくはあるが、もともと情報戦が得意なまどかである。自分の指揮で味方の被害を減らせるなら、それが部隊のためにもなるだろう。
「さて、いよいよ最後の仕上げです」
 赤い光点はハバキを、青い光点は味方のAAA部隊の位置を示していた。包囲は厳重に行われ、アリの這い出る隙間もない、まさに完璧な布陣。
 ターゲットはギザムと呼ばれるハバキで、違法麻薬の元締めだ。ギザムの居場所を特定し、取引が行われる場所を突き止めるまで、半年を要した。そして今日、ついに奴らを一網打尽にする計画が実行に移されたのだ。
 詰め将棋のように練り上げられた作戦は順調に遂行され、後は屋上からの突撃部隊を待つのみだった。
「爆破30秒前……あ……あれ……?」
 そのときモニターに別の光点が現れた。水も漏らさぬ包囲陣のど真ん中を悠々と、まるで水遊びの子供が小川を飛び越えるような軽やかさで踏み越えていく。
「はれ? はれれ?」
 見間違いではないかと目をゴシゴシ擦っている間に、それはあっさりと目標ビルに到達してしまう。
「まさか……」
 黄色い光点は正体不明を示すのだが、まどかにはすぐにピンときた。直感と言うより……経験から……。
「まさかっっ!」
 あまりにも人を喰ったような傍若無人さが、ただの光点なのに見ている者をイラッとさせる。そんな人物はこの世にそうそういるものではない。
「はっ! いけない! 作戦中止! 全部隊ビルから離れてくださいっ!」
 絶叫に近い声でインカムに命令を飛ばす。その声が終わる前に――――
『かっタルいコト、やってんじゃないわよっ!』
 威勢の良い少女の声が大音響のノイズと共に飛び込んできて、キーンと鼓膜に響く。
『ったあぁああああああ~~~~~~~~~~っ!』
 夜気を切り裂く烈昂と同時に、目標のビルに縦一文字の閃光が走る! 直近に落雷したような凄まじい衝撃がビリビリと大気を震撼させた。
 ズドドドドドォォォンンッ!
 続けて轟音と土煙が舞い上がり、ゆっくりと左右に分かれたコンクリートビルは積み木のように呆気なく倒壊してしまう。